種実類は、形態により堅果類(ナッツ)と種子類に分ける事ができます。堅果類は、果実の種子の中に仁(胚及び胚乳)が肥大化して食用になったものであり、殻が薄く堅いのが特徴です。種子類は、果実以外の植物の種子を指します。
栗の果実は種子が発達したものであり、栗の実はナッツの一種となります。
栗は他のナッツ類より脂質が少なく、でんぷん質が多いのが特徴で、その他たんぱく質、ビタミンA、疲労回復に役立つビタミンB1、老化防止に役立つB2、ビタミンC、高血圧予防や動脈硬化に効果のあるカリウム、血を作る葉酸が含まれ、食物繊維やミネラル類も豊富です。
栗のでんぷんは、豆類や芋類と比べた場合、でんぷんの粒子がきめ細かく、上品な味わいを生んでいます。
ビタミンCは美容効果に効果があり、栗のビタミンCは、でんぷん質に包まれる為、熱による損失はあまりありません。
サツマイモなどと比べて豊富な食物繊維は便秘改善に役立ちます。さらに渋皮にはポリフェノールの一種であるタンニンも含まれています。
やわらかくて栄養バランスの良い栗は、お子様からご年配の方、貧血予防や葉酸を多く必要とする妊婦の方まで、広くお奨めできる滋養に富んだ食材と言えるでしょう。
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