地球の裏側 南米でおとえもんは、奇跡の栗と出会いました!

アンデス栗の歴史

 チリは東西南北の四方をそれぞれアンデス山脈・太平洋・南極・アタカマ砂漠という天然防壁に囲まれており、地形的に周辺諸国から隔離され、病害虫・獣疫が国土に侵入しにくいという特徴があります。その閉鎖性ゆえ、土壌・植物・家畜の健全性が保たれやすく、農薬の使用も抑制可能となっており、この事がチリの農作物や食品輸出産業の大きな強みの一つとなっています。

 ヨーロッパ栗(Castanea sativa)は、19世紀の初めにヨーロッパ移民によってチリに導入されました。以来、良い土壌と気候に恵まれたこの栗は、標高300~600mの山岳域に広く適応しており、西経34度50分からアンデス山脈に沿った南緯40度に渡って広がり、木材資源や果実生産において優れた潜在性を秘めています。しかし幾つかの理由により、当初は他の果実ほど重要視されていませんでした。導入以来、農家によってこの種の栗は実生繁殖で栽培されていた為、栗の木や実の変動性が著しかったゆえです。それは商業農場や散在する木々でも同様でした。

 栗はヨーロッパにクリ胴枯れ病が到来する前にチリに導入され、その後、衛生的な輸入禁止立法によって、チリはこの病気を避けて来ました。他の多くの果樹に共通している疫病(インキ病)を唯一の例外とすれば、チリ栗は病害虫被害の心配もありません。この植物検疫は現在でも行われており、害虫や疫病の流入を避ける為、非常に厳しい持ち込み制限と検疫が実施されています。1989年以降、チリでは栗を改善するために力を注いでいます。欧州・日本・中国の主要三品種の導入、特性評価や国を超えた播種の中、多くの品種から優良な果実形質の選択といった施策・品種改良が実施されています。

チリでは、栗に虫がつきにくい!?

栗おたくのおとえもんが栗を訪ねて地球の裏側「チリ」にまで行ってまいりました。

( おとえもんのチリを訪れた時の様子は こちらからご覧いただけます。)

もともとヨーロッパ種の栗の木がチリに植えられましたが、チリ特有の気候や地理条件で非常に栗の害虫が繁殖しにくい環境となっています。
虫がつきにくい栗!農薬の必要性が極めて低い栗がチリにはある!

なんと素晴らしい栗との出会いでしょう!

おとえもんが地球の裏側で発見したお宝とは「アンデスの栗」なのです。

日本の春は、チリの秋!?

チリの栗には、品質の他にすばらしいメリットがございます。チリは南半球に位置しており日本とは季節が正反対になります。

日本の秋がチリの春。日本の春はチリの秋!栗の収穫は、日本での春に行われます。

結果、音衛門では春に収穫された栗が南半球のチリから、秋に収穫された栗が日本をはじめとする北半球の各地から供給されます。

良質な栗の安定供給を受けることが、お客様により喜んでいただける製品づくりへとつながると考えております。

今回、おとえもんが訪問させて頂きました、チリの大手栗加工会社であるロスアンヘルス社の社長様より、
メッセージを頂戴致しましたのが、下記の手紙になります。